まりもの産後うつ闘病記

双極性障害(躁うつ病)を持つママが産後再発→精神科入院→産後うつ状態のプロセスを経て寛解に至るまでを綴ったブログです。

産後うつ闘病記 精神科入院生活6 英語を話し出す女達

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こんにちは。まりもです。

 

今日は通院日でした。

薬の副作用なのか、朝眠くて眠くて仕方がなく、

帰宅後昼寝をしてしまいました・・・

よくあることなんですが、時間を無駄に過ごしてしまった気がして

悔しいです。

 

さて、今回の記事では入院生活の印象に残っている

エピソードについて書きたいと思います。

 

英語を話し出す女達

以前のブログに書いたような環境の中、

戸惑いながらもわたしは少しずつ特殊な

精神科閉鎖病棟生活に慣れていきました。

 

少しずつ他の患者とコミュニケーションを

取るようになりました。

 

中でも、わたしが親しくなったのは

産後うつ闘病記 精神科入院生活2 精神科閉鎖病棟の患者たち - 産後メンタルクライシス

 にも書いた、

ガンになって心身のバランスを崩してしまったAさん。

手術した体が辛いようで、いつも腰を少し屈めて

胸を押さえ苦しそうな顔をしていました。

 

ある日、レクのあと、ベランダに出る機会がありました。

レクの後のおやつ・水分補給の時間のみ、

看護師さんや作業療法士さんがドアを開けてくれて

外に出られるんです。

わたしはこの時間が大好きでした。

 

考えてみてください。

一切の外出の自由が奪われるんです。

唯一外の空気を吸うことが出来、

日を浴びることが出来る時間はすごく特別に感じました。

入院しなければ当たり前のことですが、

自由が奪われている状況下ではとてもありがたかったです。

 

外のベンチで飲み物を飲みながら、

気持ちいいなぁとご機嫌でいたとき、

わたしは自分では覚えてないのですが

"What a beautiful day today!(いい天気だなぁ)"

と呟いたそうです。

自分ではなぜ英語が口に出たのかわかりません。

 

そうすると、Aさんが驚いた様子で

"Do you speak English?(あなた英語話すの?)"

と英語で聞いてきました。

 

わたしは"Yes."と答えました。

話を聞くところによると、Aさんは

英語に関わる仕事をしているということでした。

この田舎でそこそこのレベルの英語を話す人間は珍しいので、

驚いたとのこと。

ちなみにわたしも英語を話す仕事をしています。

 

その後二人で英語でペラペラと話をしました。

周りの人たちは驚いたと思います。

きっと「奇行」として記録させられたことでしょう(笑)

 

色々話した後、わたしはAさんに、

"Just smile.(笑顔でいてくださいね)"との言葉をかけました。

 

そのときはじめてわたしはいつも辛そうなAさんが

微笑んだのを見ました。

 

男性看護師さんがビックリして、

「まりもさん、英検何級なんですか?」

と聞いてきました。

TOEICじゃないところがご愛嬌)

 

わたしは「準一級ですが・・・」と答えました。

(先日結構頑張って勉強して一級を受けたのですが、

見事玉砕しました・・・笑

その程度のレベルです。)

 

その後も、他の患者について話すときなど、

ヒソヒソ話代わりに英語を使うことがありましたが、

最初のうちだけでした。

 

躁状態だったので、英語を使う脳の部分の働きが

活発だったのではないかと思います。

(医学的に正しいのかどうかは知りません。)

 

英語について、もう一つエピソードがあります。

 

入院生活になれてきたときに、

わたしは「この入院生活はゲームみたいなものなんだ。

きっと元気になって色々わかってくると、

ステージクリアと見なされ次のステージに進めるんだろう」

と思っていました。

うーん、やはりまだぜんぜんおかしいですね(笑)

 

それで、何を思ったのかわたしは部屋にあった

エアコンの設定パネルをさわり、

英語セッティングにしました。

 

すると、それを見た看護師さんに

「そんなことしないで!

次に使う人がわからなくなるでしょう!!」

と厳しく注意されました・・・

 

そんなに強く怒らなくても・・・

きっと「奇行」として記録されたことでしょう(笑)

 

Aさんはその後、談話室で英語を勉強することがあり、

「どうしたんですか」と尋ねると、

「あなたと話をしてもっと勉強しなくちゃと思えたの」

と言っていました。

前向きな影響を与えられたことを、嬉しく感じました。

 

また、わたしが退院するときにAさんは手紙をくれ、

あのときわたし出会えて良かった、と言ってくれました。

 

彼女はいま、笑顔で仕事をしているかなぁ。

 

 

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