まりもの産後うつ闘病記

双極性障害(躁うつ病)を持つママが産後再発→精神科入院→産後うつ状態のプロセスを経て寛解に至るまでを綴ったブログです。

うつ病・双極性障害の既往のある女性が妊娠・出産・育児に挑む際に気を付けたい10のこと

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こんにちは。まりもです。

 

昨日はモヤモヤする出来事が2つもあって、

心に大波が立って鎮めるのが大変でした…

 

さて、今回の記事ではうつ病双極性障害の既往がある女性が

妊娠・出産・育児に挑む際に気を付けたい10のことを

テーマに書いてみたいと思います。

 

精神疾患の既往歴があって、

これから子供を産もうとしている皆さん、

私と同じ轍を踏まないために、よく聞いてください。

 

うつ病双極性障害の既往のある女性が妊娠・出産・育児に挑む際に気を付けたい10のこと

 

  1. どうやら私たちの病気は、妊娠・出産・育児で再発しやすいということを知る。特に妊娠・出産に注意。
  2. 精神科医に妊娠・出産しようとしている旨を相談する。現在通院していない場合も、一度顔を出しておく。妊娠期間中も定期的に通院するか否かは、医師の判断を仰ぐ。
  3. 母子手帳をもらうときに、問診票がある場合、精神疾患の既往を正しく申告する。
  4. 産婦人科医に、精神疾患の既往があることを正しく申告する。
  5. 精神科のある総合病院での出産を検討するか、かかりつけの精神科医産婦人科医に連携を取ってもらうことを検討する。
  6. ミルク育児を前提としておく。目的は、①母乳のプレッシャーから逃れるため、②夜勤に入らないため、③急な服薬にも動揺しないため、④万が一再発した場合、入院や乳児院・保育園などの施設に預ける場合にも対応するため。
  7. 家族と相談し、なるべく夜勤に入らない育児シフトを組んでおく。病気の再発を防ぐために、睡眠の確保を心がける。
  8. 産後ストレスになりそうなものは、産前に極力排除し、産後ストレスになる人、もの、情報には関わらない。
  9. 無痛分娩を検討する。理由は①産前の恐怖感を低減し、ストレスを少なくするため、②産後に備えて体力を温存するため。
  10. 産後心身に不調を覚えたときには、すぐに医師に相談する。

 

解説します。

 

1.どうやら私たちの病気は、妊娠・出産・育児で再発しやすいということを知る。

特に妊娠・出産に注意。

 

まずは知るところから。

そもそも、うつ病双極性障害共に再発リスクの高い病気です。

ただでさえ再発リスクが高いうえに、妊娠・出産・育児なんていう

再発要因が連続的に降りかかってきます。

 

私は産後うつっててっきり「育児」が原因でなるものだと思っていたんですよ。

妊娠・出産によるホルモンバランスの変化を甘く見ると、痛い目にあいます。

(産後うつはホルモンバランスは関係ない、と唱えている医師の方もいらっしゃるそうですが)

 

私は、「うつ病双極性障害は再発リスクの高い病気だ」「妊娠・出産・育児によって再発しやすい」という知識があれば、もっと正しい対策を打つことが出来たのではないかと後悔しています。

 

2.精神科医に妊娠・出産しようとしている旨を相談する。

 現在通院していない場合も、一度顔を出しておく。

 妊娠期間中も定期的に通院するか否かは、医師の判断を仰ぐ。

 

体調が悪い場合、妊娠は先延ばしにするように言われるかもしれません。

個人的には、まずは精神症状を治療することを優先し、妊活は体調がよくなってからすべきだと思います。

そうでなければ、きつい言い方をしますがそれは自殺行為です。

理由は、私のブログを読んでくださっていればよくわかると思います。

 

妊娠可、となった場合、もしかすると産婦人科と精神科が連携を取れる総合病院での出産を勧められるかもしれません。

 

3.母子手帳をもらうときに、問診票がある場合、精神疾患の既往を正しく申告する。

 

私はこの時、正しく精神疾患の既往歴を申告していませんでした。

ここでもし正しく申告していた場合、

精神科への通院を勧められたり、両親学級の後個別に話をして

体調を聞かれるなどのフォローがあったのだろうと推測します。

また、産後のフォローも他のママよりも手厚いものとなったと思います。

 

恥じることはないです。

頼れるものは頼りましょう。

気を付けてくれる人には、気を付けておいてもらいましょう。

彼ら・彼女らも仕事ですから、遠慮しなくて大丈夫。

私たちはあいにくハンディを抱えています。

そしてそのハンディは命がかかっているものです。

 

4.産婦人科医に、精神疾患の既往があることを正しく申告する。

 

2.と同様に、もしかしたら総合病院での出産を勧められるかもしれません。

お料理のおいしいセレブなクリニックは諦めましょう。

ママと赤ちゃんの命のほうが大事です。

 

5.精神科のある総合病院での出産を検討するか、かかりつけの精神科医産婦人科医に連携を取ってもらうことを検討する。

 

出産直後からおかしくなる人はおかしくなるので、

すぐに対処出来たほうが良いです。

 

6.ミルク育児を前提としておく。目的は、①母乳のプレッシャーから逃れるため、②夜勤に入らないため、③急な服薬にも動揺しないため、④万が一再発した場合、入院や乳児院・保育園などの施設に預ける場合にも対応するため。

 

あいにく私たちはハンディを抱えているので、母乳に欲を出さない方がよいです。

産後メンタルに全く問題がなくて、母乳がすぐ出そうで、母乳育児のほうが楽だと感じられた場合のみチャレンジするぐらいでよいと思います。

それでも、夜中の授乳はミルクにして、家族に代わってもらったほうが良いです。

 

①の母乳のプレッシャーから逃れるために、最初からミルクと決め込んでおくことはかなり有効だと思います。この母乳のプレッシャーが、再発の引き金になるケースが本当に多いと感じています。しかし、ミルクと決め込むには心の強さが大事です。

看護師さんや助産師さん、実母や義母の一言に、モヤモヤすることもあるかもしれません。

でも負けないで。繰り返しますが、私たちはハンディを背負っています。

「脳に爆弾を抱えた状態」です。

ミルクで赤ちゃんは健康に育ちますから、とにかく「再発させないこと」を一番に考えてください。

 

7.家族と相談し、なるべく夜勤に入らない育児シフトを組んでおく。

 病気の再発を防ぐために、睡眠の確保を心がける。

 

病気の再発を防ぐために、家族の理解と協力が必要です。

妊娠する前に、家族には再発リスクを周知し、

対策についてよく相談しておいたほうが良いと思います。

 

これらの病気は、本当に睡眠が大事です。

たった1日の徹夜で再発する人もいるとか。

 

産後しばらくは、夜のお世話はしないで寝る、

という姿勢が望ましいと考えます。

 

夜勤に入らない・入れないというのは母親業には結構致命的です。

しかし、逆の言い方をすれば、夜しっかり睡眠をとってさえいれば、

精神疾患があっても母親業が出来る、ということではないでしょうか。

 

夜のお世話をしてくれる家族がいない場合、

「私が頑張るんだ」と夜勤に入ってしまうことはかなり危険だと思います。

これもまた自殺行為に近いかもしれません。

既往歴のない健康なママたちでさえ、産後の不眠で産後うつになるのですから。

 

8.産後ストレスになりそうなものは、産前に極力排除し、産後ストレスになる人、もの、情報には関わらない。

 

特にスマホとの付き合い方に気を付けてください。

 

9.無痛分娩を検討する。理由は①産前の恐怖感を低減し、ストレスを少なくするため、②産後に備えて体力を温存するため。

 

これは好みや思想が大きく反映される部分ですので、

参考程度に聞き流してください。

しかし、理由の①②共に有効だと思います。

産後に備えて体力を温存したとしても、夜勤には入らないこと。

 

ちなみに私は無痛分娩で出産したにも関わらず、

見事に再発させました。

自然分娩だったら、いったいどうなっていたでしょうか・・・ 

詳しくはこちら↓

marimomental.hatenablog.com

 

10.産後心身に不調を覚えたときには、すぐに医師に相談する。

 

これが一番重要だと思います。

不調を抱えたまま、決して頑張らないでください。

 

医師や看護師がたとえ忙しそうだったとしても、

気になることはしっかり主張してください。

 

私がこのブログを通して、一番伝えたい内容なので、

皆さんよろしければシェア・拡散していただけますとうれしいです。

 

うつ病双極性障害の既往のある女性が、

病気を再発させることなく笑顔のママになれますように。

 

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こちら↓まで。

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