まりもの産後うつ闘病記

双極性障害(躁うつ病)を持つママが産後再発→精神科入院→産後うつ状態のプロセスを経て寛解に至るまでを綴ったブログです。

双極性障害発症まで7 寛解・結婚・妊娠

f:id:marimomental:20181227001151j:plain


こんにちは。まりもです。

 クリスマスが終わったと思ったら風邪を引き、

ブログ更新をお休みしてしまいました・・・

毎日更新が目標なのに、なかなか上手くいかず

悩んでおります(笑)

 

さて、今回の記事では初発の双極性障害

寛解してからのことを書きたいと思います。 

 

転職してからの私

転職してからの私は、症状が再燃することはなく

約4年間無事に社会人として働くことが出来ました。

自覚はなかったのですが、母曰く私は転職当時若干の

躁状態で、本当に大丈夫かなと不安だったようです。

 

転職してすぐは、「最初の1週間働けたら良しとしよう」

という低い目標から始めたので、数年間まともに

働けたことは自信に繋がり本当に良かったです。

 

しかし、この間通院したり、服薬したりすることはありませんでした。

これは、初発の双極性障害患者に多いミスだと思うのですが、

元気になるともう必要ないと自己判断で

通院・服薬をやめてしまうんですね。

単極性うつ病の場合は、寛解したら通院・服薬しなくても

よくなるらしいのですが、双極性障害の場合は

寛解したと思っても継続的な通院・服薬が必要です。

そうでなければ、私のように見事に再発します。 

 

結婚

その間私は付き合っていた彼氏と結婚します。

彼もよく結婚してくれたものだと思うのですが、

当時私自身が自分の病気について

よくわかっていなかったこともあって、

彼にきちんと病状などを説明していなかったんですね。

夫は後にこの事をぼやいていましたが(笑)、

きちんと説明していたとしても 彼は

きっと結婚してくれたと思います。

夫には本当に感謝しています。

再発したときの対処のこともありますので、

現在お付き合いしている方は出来るだけきちんと

ご自身の病状についてお相手に結婚前に説明して

おかれた方が良いと思います。

 

しかし、精神疾患の場合、自分の病気と向き合うことって

とても勇気が必要なんですよね。

同じ扱いをするなと怒られるかもしれませんが、

死に至るような病気を受け入れると同等か、

下手したらそれ以上に難しいのではないかとさえ

思っています。

私の場合、うつ病双極性障害の本が読めるように

なったのは、再発し寛解してからです。

初発の際は、寛解してからも図書館や本屋さんで

精神疾患関連のコーナーには目を向けることすら

出来ませんでした。

トラウマ的にもなっていたので。

病気になってから本やネットで積極的に

自分の病気について情報収集出来る人は、

良いように捉えて欲しいのですが

症状が比較的軽い方だと思います。

 

妊娠

結婚後、ほどなくして妊娠します。

欲しくて出来た子だったので、

妊娠はとても嬉しかったです。 

 

幸運なことに、私はつわりが全くありませんでした。

大きなトラブルもなく、妊婦の中では

イージーモードだったと思います。

 

それでも、やはり妊娠は大変・・・

様々なマイナートラブルやストレスがありました。

例えば・・・

  • 常に体のどこかしらが痛い。足の付け根、腰、肋骨、背中、等。足の付け根は4ヶ月ぐらいから痛くなったので驚きました。腰も痛くなったのは臨月以前に5ヶ月ぐらいの時。立ち上がるのが苦しくなるほどの痛み。肋骨が圧迫されたのは本当に不快だったし、背中が痛くなる、なんて聞いたこともなかった。誰か教えておいてほしかったです。

 

  • 仕事で出張に行けず、仕事をカバーする同僚に申し訳ない。私は飛行機に乗って行かなければならない出張が沢山あったのですが、上司が「妊婦は飛行機に乗るべからず」の方針で、出張は禁止されました。これは有りがたい気持ち半分、申し訳ない気持ち半分でしたね。

 

  • 電車で座りたいけれど優先席も空いていない。妊婦さんて立ちっぱなしがすごく体に堪えるんですよ。お腹が小さくても。私はつわりがなかったので、当てはまりませんが、つわりがひどい人ならなおさら椅子に座りたいと思います。私は地方在住なので、さほど混雑していない電車に乗って朝通勤していました。それでも朝の通勤ラッシュ時には優先席が埋まってしまうんです。気持ちはわかるけれど、やはり優先席は空けておいてほしかった。それまでは必要性をあまり感じなかったけれど、やはり「妊婦マーク」の必要性を感じ、通勤時だけは鞄につけるようになりました。お願いですから健康な方は、優先席は遠慮して空けておいて頂きたいです。また、地方在住だからよかったものの、これが都内在住だったらどうするんだ?と思いました。きっと妊婦での満員電車通勤は無理だと諦めて会社を辞める人も多くいるのではないかと思います。女性専用車両であれば、「いけるかも」と思えるかな。女性専用車両は女性を痴漢から守るだけでなくて、妊婦さんとお腹の小さな命も守れるのではないかと思います。

 

  • 逆子と言われ、帝王切開の恐怖に怯える。これが一番私の心をかき乱しました。逆子だと経膣分娩では危険なので、帝王切開で赤ちゃんを取り出すんですね。今までは「帝王切開かーふーん」ぐらいに思ってたんですけど、いざ自分の身に降りかかると恐怖ですよ。お腹をかっさばかれて、赤子をとりだされるんですよ?傷も残るし、終わった後の傷がまた痛むらしい。帝王切開したら、2人目も帝王切開になる可能性が高いらしいと・・・私は無痛分娩を希望していたので、無痛分娩が出来なくなることも嫌でした。最終的に子供は逆子ではなくなり経膣分娩出来たのですが、その間何度か直っては逆子、直っては逆子を繰り返し、その度に私の精神状態を不安定にさせました。本当に帝王切開ママは偉大ですよ・・・

 

  •  常に食べ物に気を使う。「赤ちゃんのためなんだから、そんなの当たり前でしょっ」と目くじらを立てる人の顔が思い浮かびますが、そんなあなたはきっと妊娠出産したことのない方か、その辛さをきれいさっぱりお忘れになった方ですね。中にはそんな食事制限さえ愛しいというタイプの方もいるのかもしれませんが、私はストレスでした。諸説あったり、どこまで気を使うかによりますが、例を挙げるとこんな感じ。カフェインだめ(コーヒー、紅茶、緑茶、烏龍茶もだったかな)、アルコールだめ、生魚だめ(刺身、寿司)、生肉だめ(ローストビーフやミディアムレアのハンバーグ、生ハムなども含む)、生チーズだめ、マグロ食べ過ぎ注意、ハーブティーも種類に注意(カモミールだめ)などなどなど・・・

 

  • 頻尿が煩わしい。お腹が大きくなってくると頻尿に悩まされるようになってきました。これは「夫」という立場にならない限り、男性の耳には聞こえてこない話だと思います。女性も言いづらいですから。15分に1度ぐらいは席を立って、トイレに行っていたような気がします。もはや、後半はほとんど仕事になっていないです。有給使ってもっと早く休みに入ればよかったな・・・

 

  • 大きなお腹を抱え、不自由に。これは一般的な人がイメージしやすい「妊婦さん」のイメージだと思います。本当に靴下がはけない。足元が見えないので危ない。牛や象がどう思っているか知りませんが、私は「ヒト」に関しては設計に無理があると思っています。一日も早く人工子宮のテクノロジーが発達すればいいのに、と心から願っています。

 

  • 10ヶ月が長い。長い・・・長いんですよ本当に。あれやこれやと不快な状況が10ヶ月も続きます。妊娠は確かに病気ではありません。しかし、痛かったり、気持ち悪かったり、不快で不自由な思いをしていることは確かです。周りに妊婦のかたがいらしたら、これでもかというほど労ってあげてほしいです。2人目はあっという間に感じるんでしょうか?

 

  • 寝ているとき足がつる。話には聞いていましたが、本当でしたね。妊娠後期になる症状なのですが、もうほんまいい加減やめてくれよ、って感じでした(笑)

 

  • 寝付きが悪くなる。産後の寝不足に備えるため、とか言う人がいますけれど、あまり真に受けない方がいいですよ。「産後こそ睡眠が大事」です。産後メンタル崩壊して大惨事になった私が自信を持って断言します。

 

  • 後期には苦しくて椅子に座るのすら大変に。椅子にも座れなくなるとは本当に驚きましたね。産休中、本を読んだり、普段会えない友人とカフェに行ったりしたいと思うじゃないですか。椅子に座れないから困難なんですよね。車にもまともに乗れず、シートを深く倒して乗っていました。臨月近くには、ほぼ横になって過ごすか、無理矢理散歩に繰り出すかの2択しかない気がします。

 

イージーモードとはいえ、これらをもう一度

経験するのはいやだな・・・と思ってしまいます。

妊娠出産に関することは、過ぎてしまえばケロッと

忘れやすいというので2人目が欲しくなる頃には

目をつぶれるようになるのでしょうか。

 

それでも、妊娠中は比較的精神的に安定していました。

これはつわりがなかったことと、

大きなトラブルがなかったことが大きいと思います。

これらがあった場合、妊娠の状態で再発した可能性も

ゼロではありません。

 

 

産後うつは、妊娠中に発症する人も多くいます。

うつ病双極性障害の既往がある人は、

この期間に再発する人もいるので、注意が必要です。

妊娠によるストレスのみならず、妊娠によるホルモンバランスの

変化で発症・再発することもあるそうです。