まりもの産後うつ闘病記

双極性障害(躁うつ病)を持つママが産後再発→精神科入院→産後うつ状態のプロセスを経て寛解に至るまでを綴ったブログです。

産後うつ発症までの経緯3 ブラック企業よりも過酷な新生児育児の勤務体系・勤務内容と新生児育児を乗りきるコツ

 こんにちは。まりもです。

 

家族で私の実家に帰省しているのですが、

今日は一足先に夫が自宅に戻ってしまうのでなんだか寂しいです。

私は子どもと一緒にもう少し実家で過ごす予定です。

 

さて、今回の記事では過酷な新生児育児について書きたいと思います。

 

私が今のところ育児で一番思うところがあるのはこの新生児育児です。

わたしはこのブログで、現状の新生児育児はおかしい

と主張したいと思います(笑)

そして、これから妊娠・出産し新生児育児をする人が

少しでも楽に新生児育児が出来るように

詳しく解説したいと思います。

 

新生児育児をうまくこなすために必要な産前準備

前回のブログに書いたように、新生児育児を行う前に

下記の3つの準備が必要だと考えます。

  1. 新生児育児の勤務内容、勤務体系を理解する
  2. 新生児育児シフトに入れる労働力を確保する
  3. 家族会議を開催し、シフトを組んでおく

 

新生児育児を会社での業務に例えると・・・

十分な知識と経験、スキルと適性が必要な高度な業務なのに、

「みんなやっている、出来ている」という誤った思い込みをもとに、

「この職場では女性ならみんな母親として輝けます」

とのPRを信じた無知な女性達が続々と「母親業」に志願してきます。

ろくに母親業の勤務内容について調べもせずに

「なんとなく幸せそう」なイメージだけで。

就活なら絶対に受からないレベルです。

 

事前に十分に資質を確かめスキルを磨いておくべきなのに、

ろくな能力試験もなく

とりあえず全員採用で過酷な業務に耐えたものだけが生き残れる

ブラック企業にありがちなシステム。

 

約10ヶ月の新入社員研修を経て、

出産という名の命がけの正社員登用試験で心身ともに傷を負い、

いまだ出血が続いているような要安静の、

右も左もわからない新人が

ろくな実務研修もOJT期間も指導係もなく、

いきなり管理職として24時間勤務のシフトに休みなしで

数ヵ月連続勤務しなければならないという

ブラック企業も真っ青の異常事態。

 

部下は夫という名の同じく新人の使えないバイト(同じ役職付きの正社員のはずなのだが)だったり、

昔話の好きな口の達者なお局(母とか姑とかいう)だったり、

偉そうなだけで実務の出来ないおじさん(実父とか義父とかいう)だったり。

それでも部下がいるだけましで、中には自分一人で回さなければ

ならないような労働基準監督署もビックリな

職場もあるとかないとか。

 

それなのに女達はげっそりしながら、

何人かは私のように病気になりながらも

なんとかこなし(私は早々にドロップアウトしたけれど)、

日々業務内容が変化していく育児に忙殺されながら

あの過酷な辛い日々のことは少しずつ忘れていく。

 

そして、後輩たちにはろくにマニュアルも、傾向と対策も

残してやらず、

「大変だよー」なんていうなんの役にも立たないアドバイス

(脅しともいう)で先輩面してマウントを取る、

という社会人ならばあるまじき事態。

 

そんなことがまかり通っているのが「新生児育児」です!

多少大袈裟に聞こえるかもしれませんが、初産での新生児育児は

多かれ少なかれこんなもんです。

 

新生児育児の勤務スケジュール

先輩ママには当たり前のことですが、妊婦さん・プレママさんのために

新生児育児のスケジュールを円で表してみました↓

 

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ゾッとしますね。

1人の人間が行おうと思うと到底無理なスケジュールです。

想定所要時間は、新米ママが行うとして長めに設定してあります。

 

緑・・・

授乳。想定所要時間1時間。ノーマルモード3時間おきで設定。

(ハードモードの場合は2時間おき)

 

ピンク・・・

オムツ替え。想定所要時間30分。1日8回で設定。

 

オレンジ・・・

寝かしつけ。想定所要時間30分。イージーモードで設定。

実際には1時間かかったり、寝なかったり。

 

濃いピンク・・・

沐浴。想定所要時間1時間。

 

水色・・・

着替え。想定所要時間30分。1日2回で設定。

ミルクの吐き戻しで汚した場合など。

 

紺色・・・

片付け。想定所要時間30分。哺乳瓶を洗って消毒したり、洗濯物を洗ったり、オムツを片付けたり・・・うーん普通は30分では終わらないな。

 

グレー・・・

さてここでママが寝る・食べる・お風呂に入る・着替えるなどしたいところだけど、出来るかしら?

 

新生児育児の勤務内容詳細とマニュアル

新生児育児のポイントは、

 

「張り切らない。母乳をやる、以外はすべて家族に任せてその間ひたすら寝る」

 

だと思います。

 

  1.  授乳(母乳のみ or ミルクのみ or 母乳とミルク) 母乳を飲ませる場合、最初のうちは母親も赤ちゃんも下手なので、時間がかかります。また、片乳10分ずつで両乳で20分、さらにミルクを作って、あげて、げっぷさせて・・・なんてやっていたら平気で1時間ぐらいかかります。しかも3時間おきに(ノーマルモードの場合。ハードモードの場合は2時間おき)。1日にこんなことを最低8回は繰り返します。母乳の場合は仕方がないですが、ミルクの場合は片っ端から部下に仕事を振った方がいいです。母乳の場合でも、げっぷは部下に振ってママはさっさと寝るのがベター。
  2. オムツ替え 新生児の時はうんちの回数も多いのでしょっちゅうオムツを替えなければいけません。おしっこだけだったとしても、初めての子の場合は神経質になって、頻繁に替えてしまったりするので1日に何回もオムツを替えるはめになります。「新生児さんは肌も弱いので、オムツを頻繁に替えなくちゃ」という呪いに新米ママはすぐにかかってしまいます。1日に10回以上オムツを替える、なんてことはザラ。当業務も片っ端から部下に振りましょう。
  3. 寝かしつけ おっぱいを飲んだら、スヤーっと勝手に寝てくれたら良いのですが、そうはいきません。大体の場合、だっこしてゆらゆらしたりトントンしなければいけません。これもバンバン部下に任せましょう。最悪やることやったら、泣きわめいても「あーはいはい」と放置する勇気も時には必要かも。
  4. 沐浴 力仕事であり、産後のママがやる仕事ではありません。家族に任せて、その間に寝てください。また、「毎日お風呂に入れなければいけない」という呪いにかからないようにするとなお良いです。欧米なんて1週間に1度入れればいいやーという国もあるみたいですよ?体を拭いてあげたり、おしりだけ洗面器につけて洗うだけでもいいじゃないですか。
  5. 着替え ミルクを吐いて汚れたりして1日に何回かは着替えさせなければいけなくなります。
  6. 片付け これも家族に任せましょう。 
  7. 記録 あかちゃんダイアリーみたいなものがあって、各お世話をした時間や、ミルクを飲んだ量など逐一書き残すノートがあります。アプリなどもあります。そういうのが好きな人は好きなだけやって自己満足に浸れば良いですが、基本的にはやめた方がいいです。「記録しなければならない」と思い込む必要は全くないです。子どもの健康状態に特に問題がないのであれば、記録する必要は全くありませんし、正直そんな日々の些細なことは覚えておく必要も全くないです。余計な業務は増やさないに越したことはありません。

 

私がやってしまった新生児育児の3つの失敗と対策

 

  • 家族に遠慮して一人で夜勤に入ってしまった。 →大失敗でした。初めて赤子と二人で過ごす夜、家族を泣き声で起こしてはいけないからと、家族には上の階で寝てもらい、赤子と二人で下の階で過ごしました。新人による単独夜勤は、とっても孤独で不安です。最初のうちは、一人で夜勤シフトに入らないことをおすすめします。年老いた実母でもなんでも最初のうちは頑張って付き合ってもらいましょう。仕事がある夫も遠慮なく使いましょう。大丈夫、彼らは電車やトイレやデスクで仮眠がとれますから。(外科医やトラック運転手、などの場合はしょうがないですが夜勤シフトから外しますか。)あなたの仮眠は取れるのかしら?  
  • 「母親なんだから私がやらなくちゃ」「すぐに自宅に帰るんだから、家族にお世話を任せていてはいけない。自分で出来るようにならなくちゃ」と張り切って全部自分でやろうとしてしまった。→愚かでした。そのうち自分でいやでもしなければいけなくなるし、出来るようになるので、家族の手があるうちはフル活用すべきでした。ママが本格的に稼働し出すのは産後1~2ヶ月経ってからでも良いと思います。
  • すべて練習不足だった。→大バカ者でした。身近な親族に赤ちゃんがいなかったのは大きなハンデだったけれども、両親教室などではもっと積極的に、真面目にオムツ替えや沐浴など勉強・練習しておくべきでした。これから妊娠・出産する人は、親族や友人に赤ちゃんが産まれたら、手伝うので練習させて欲しいとお願いすると良いと思います。(渋られたら迷惑なのでやめましょう。)迷惑でなく、労働力として歓迎してくれるならば、何日か泊まり込ませてもらってお手伝いさせてもらうぐらいの勢いでもいいです。

 

 上記内容は人によりますので、あくまでご参考までに。