まりもの産後うつ闘病記

双極性障害(躁うつ病)を持つママが産後再発→精神科入院→産後うつ状態のプロセスを経て寛解に至るまでを綴ったブログです。

家族が産後うつになった時の対処法①

f:id:marimomental:20190212120531j:plain


こんにちは。まりもです。

 

また一週間が始まってしまいました。

今はストレスなく過ごせているけれど、

仕事が始まったら憂鬱な気分になるんだろうな。

 

でも!先のことは心配しません。

昨日ツイッターを見ていたら、素敵な言葉を見つけました。

 

「人の悩みは、「過去の後悔」と「未来への不安」の2種類しかない。

「今」に集中すると、その悩みから解放される。」

 

職場復帰は不安ですが、今に集中して

残りの育休生活を有意義に過ごしたいと思います。

 

さて、今回の記事では家族が産後うつになった時の対処法について

書きたいと思います。

 

友人から、「親族が産後うつになったようだが、

どうしたらよいか」との相談の連絡が来ました。

 

同じように悩む人も多くいるのではないかと思ったので、

私なりの見解を書いてみたいと思います。

あくまで素人の元患者によるものであることをご了承ください。

 

必要な心構え

まずは基本的な心構えから。

 

産後うつは、誰にでもなる可能性がある、「産後あるある」

の一つである。

周りの親戚や友人は問題なく楽しく育児が出来ているように見えるが、

決してそうではなく、みんな大変な時を乗り越えた後だったり、

見えないところで苦労している。

故に、本人家族も必要以上にうろたえる必要はない。

 

しかし、対応を誤ったり、こじらせると母子共に命の危険が

及ぶものなので、適切な対処が必要」

 

基本方針:

 

時間が経ち、育児に慣れることによって、

あるいは特定の問題が解決することによって

通院・服薬しなくとも自然によくなる人もいる。

しかし、症状によるが基本的には通院・服薬すべきだと考える。

 

確認すべきこと:

 

どうも家族が産後うつっぽい、と思ったら、

確認すべきポイントは下記3点です。

 

  1. 病識はあるか?
  2. 夜眠れているか?(睡眠不足ではなく、不眠によるものか?)
  3. 希死念慮はあるか?

解説します。

 

1.病識はあるか?

つまり、今の自分はおかしい、産後うつかもしれない、

病院を受診した方がよいかもしれない、という認識があるか否かです。

 

うつ病などの精神疾患の怖いところは、

「自分が異常か正常か」の判断が正しく出来なくなるところです。

 

これがYESの場合→

Very goodです。

受診させるのがスムーズにいきますので、

すぐに病院を受診させましょう。

本人が拒否しない場合、診察室内まで付き添うのもアリです。

 

理由は2つあります。

一つは、本人が自覚していない症状について申告出来ること。

二つ目は、家族には言っていないけれど、

実は希死念慮がある、などが判明する場合があるためです。

家族がいる前で、正直に言わないこともあるので、

難しいところですが。

 

これがNOの場合→

受診が遅れ、ズルズルと症状を悪化させる可能性が高いです。

精神科への偏見がある場合などは、家族の説得にも応じず、

受診を拒否することはよくあることです。

 

「辛そうだから」などの感情面よりも、

「眠れないのは異常」など不眠の事実を突きつけるのが効果的だと思います。

 

精神科の受診に抵抗がある場合は、

出産した産婦人科に相談してみてください。

 

メンタル面の不調を原因とした入院に対応出来る

産婦人科もあるみたいです。

少数だと思われますが。

 

また、産婦人科で妊産婦に強いメンタルクリニック

紹介してもらうのも良いと思います。

 

家族がメンタルクリニックや精神科に連れていくことを

ためらい反対することは絶対にやめてほしいです。

年配の母親とかね。

 

大事なのは世間体ではなく、母子の命と健康です。

 

2.夜眠れているか?(睡眠不足ではなく、不眠によるものか?)

 

生後間もない子供を持つほぼすべてのママが、

「眠れていない」と答えると思いますが、

その内容が睡眠不足で眠れていないのか、

あるいは「赤ちゃんが寝ていて寝ようと思えば眠れるのに寝付けない、

つまり不眠で眠れない」のか判断する必要があります。

後者の場合は、早期受診が必要です。

 

不眠で眠れない状態は、

もはや自力で体調を整える機能を失っているといえます。

生きるためには電源を切らなければいけないのに、

自力で電源を切ることが出来ない状態です。

 

眠れないと余計なことを考えたり、

スマホでいらぬ情報に触れて心配事が増えたり、

頭はおかしくなる一方です。

 

睡眠導入剤を飲ませて、電源を強制的に

落とさせなければいけません。

 

母乳育児を頑張りたいお母さんに中には、

睡眠導入剤を飲むことに抵抗を示す人もいるかもしれません。

授乳中でも飲める睡眠導入剤があるかもしれませんので、

医師に相談してみてください。

 

もし、薬や症状により、母乳育児をあきらめなければならない場合でも、

「ミルクを飲ませても赤ちゃんは健康に育つが、

ママが不眠や精神疾患で頭がおかしくなった場合、

赤ちゃんに危害が及ぶ」旨をはっきり伝えて

ママの目を覚まさせることも必要だと思います。

 

睡眠導入剤を飲ませる場合、夜中の授乳は

家族のサポートが必要です。

 

この「眠れない」問題は、相談する相手を間違えないことが大切です。

 

発言〇町などを見ると、不眠で眠れないと訴えている

ママに対して、「新生児育児で眠れると思うな!

私も産後数か月はほぼ寝ずに育児をした!」

などという先輩ママだかおばさんのコメントが載っていたりします。

 

こういう人に当たってしまった場合は大失敗。

無視してさっさと病院に行った方がいいですよ。

 

付け加えるならば、たとえそれが睡眠不足によるものだとしても、

お母さんがボロボロの眠れない状態で新生児育児を頑張るのは

間違いであり、あるべき姿ではないと思っています。

家族で順番に夜勤に入って、まとまって夜眠れる体制を作るべきだと思います。

 

話がそれますが、女の↑のような発言の背景は、

大体「ずるい」だと思っています。

上記例でいうと、「私は寝ずに必死で育児をしたのに、

新生児育児中にゆっくり寝ようとするなんて、ずるい」です。

 

私は男女の脳の性差を知るのが好きで、

学生時代独学で本を読んで勉強しました。

常識レベルの話だとは思いますが、

男性の脳が「問題解決脳」に対して、

女性の脳は「共感脳」です。

また、男が他者より強く、力を持つことを求めるのに対し、

女性は公平であることを求めます。

 

なので、無痛分娩問題も、保育園問題も、

PTA問題も、女に関連する問題は大体これで説明がつきます。

 

私は痛い思いをして産んだのに、

出産で痛い思いをしないなんて、ずるい。

 

私は自分の力で必死で育児をしたのに、

人の手に頼って育児をするなんて、ずるい。

 

私は役員が大変だったのに、

次の年の人は楽をするなんて、ずるい。

 

そして、女性は共感したい生き物なので、

後に続く人が自分と同じ大変な経験をして、

後で大変だよねーと言い合いたいのです。

 

なので、問題に直面しないためにどうしたらよいか、

という建設的なアドバイスは女性からは得られにくいのだと考えます。

 

新生児育児を例にとると、大変なのが分かっているのに

誰もどうしたら少しでも楽にやれるのかアドバイスしてくれないし、

ノウハウが今一つ出回っていないのはそのせいだと思っています。

 

みんな自分と同じ大変な思いをするように、

手をこまねいているんです。

 

これは決して悪気があるわけではなく、

女という生き物が無意識的にやってしまっているのではないかと思います。

 

私は生き物としては男よりも女の方が好きですが(恋愛対象は男ですが笑)、

これは冷静に見て、女の弱い部分だと思います。

 

育児の場合は、後に続く方、助言を請う方にも

問題があるとは思っているんですけどね。

 

例えば、自分もそうだったのであえてはっきり言いますが、

育児をしたことがない人は往々にして育児をなめているものです。

 

育児の何が大変なのかわからないが故に、

「一日中家にいるんだから家事なんて

一時間あれば終わるんじゃないの?」とか

「まぁなんとかなるでしょー!」とか

先輩ママをイラっとさせるようなことを平気で言います。

 

そうなると、その先輩は「おう、やれるもんならやってみろ」と

心の中で呟きながら口を閉ざします。

 

わたしは、もし妊娠出産育児が男の仕事であったならば、

 

とっくにつわり防止の薬が開発され、

 

無痛分娩が常識となるか、

あるいは人工子宮で集合的に最適な環境で

子供は科学的に生産されるようになり、

 

新生児育児期には人を雇ってチームが編成され、

 

自動授乳機や自動オムツ替え機がとっくに開発されているのではないか、

 

と思っているのですが、いかがでしょうか笑。

自然派ママもビックリ笑)

 

女を見下しバカにしているわけではありません。

ただ、自分たちが当たり前だと思っていることが、

実はそうじゃないんじゃないの?と問題提起をしたいだけです。

 

 

話がそれました!

 

長くなってしまったので、続きは次回書きますね。