まりもの産後うつ闘病記

双極性障害(躁うつ病)を持つママが産後再発→精神科入院→産後うつ状態のプロセスを経て寛解に至るまでを綴ったブログです。

産後うつ発症までの経緯5 退院後5日間一睡も出来なかった私が発狂し、家を飛び出すまで

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こんにちは。まりもです。

 

今日は同じく地元に帰省している友人宅に

子供を連れて遊びに行ってきましたー!

 

沢山のおもちゃと沢山の子供たちで保育園状態でした(笑)

自宅の近くにも、友達が住んでいれば楽しいのになぁ・・・

 

 

さて、今日は私が退院後眠れない新生児育児&不眠で5日間一睡もしなかったら

ついに発狂してしまい、実家を飛び出してしまった日のことを

書きたいと思います。

 

本当に大変でした・・・

皆さんは発狂した人間を見たことはありますか?

 

わたしは、あります(自分)。

 

夫の判断ミス

私のSOSにより、夫が実家にやって来ました。

 

夫が実家に来たのは夜遅くだったのですが、

それまでわたしは友人とカフェで会い、

また号泣しながら話を聞いてもらっていました。

 

あまりに筋肉痛がひどくて、ダンスを踊ると体がほぐれて楽だったのですが、

カフェでダンスを踊っていました。

今考えるとヤバイですね(笑)

付き合ってくれた友人(看護師)に感謝・・・

このとき友人は

「赤子の生命力は以外と強いから、少々のことでは大丈夫」

と励ましてくれたり、

カロリーメイトのゼリー飲料を飲んでいればご飯が

食べられなくてもとりあえず生きていけるよ」

とアドバイスしてくれました。

 プロの意見は心強かったです。

 

これ↓

大塚製薬 カロリーメイトゼリー アップル味 215g

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わたしはその時もはや車が運転できない状態になっていたので、

友人が代わりに運転してくれて夫を一緒に駅まで迎えに行きました。

友人は私が情緒不安定なのをわかって

ゆっくり車を運転してくれていました。

プロってすごいなぁ。

 

夫が来てくれることは本当に嬉しかったです。

 

・・・しかし!!

わたしは地元に現れた夫の姿をみて、

唖然としてしまいました・・・

 

ほっぺが腫れて痛そうにしているではありませんか!!!

親知らずを抜いてきたのです・・・!!!!!

 

わたしは

「なぜこのタイミングでわざわざ親知らずを抜いてくるんだ」

と怒りでいっぱいになりました。

 

こちらがフラフラで死にそうになっていて、

精神的にも物理的にも助けが欲しいから来てもらったのに、

どうしてよりによってこのタイミングでわざわざ親知らずを抜いて

辛そうな様子でやって来るの?

辛いのはわたしでしょう???

もうわたしは大人の男の心配なんて出来る余裕は残っていないのに・・・!!

 

唯一の希望の光であった夫の判断ミスに心の底から幻滅しました。

 

夫のこの判断には理由があって、私が里帰り出産をする前に、

夫に「親知らずを抜くなら産まれる前に抜いておいてね。

育児で大変なときに辛そうにされるのいやだから」

と言っていたんですね。

で、私が「私だけ先に自宅に帰ろうかな・・・」と

漏らしたために、慌てて歯医者に駆け込んだんです。

 

にしても、タイミングが最悪でした。

(産まれるまで2ヶ月もあったのに・・・)

 

友人を家に送ったあと、

車中わたしは夫と一言も会話を交わしませんでした。

コンビニに寄って、食べ物を買おうとしたのですが、

夫も私が育児の合間にかきこんでいるようなゼリー飲料を

買ったとき、本当にがっかりしました。

もうこんなゼリー飲料なんて見たくもないのに、

お前までこれ食べるんかーい!!という気持ちです。

 

帰宅後、先程の友人にこのことを愚痴ると、友人は

「今夜はその男はカカシだと思っておきなさい。

いないよりはいた方がマシ」

と冷静なアドバイスをしてくれました。

 

それでとりあえず夫にブチ切れるのはやめておきました。

もしあそこでブチ切れていたら、

わたしは罵詈雑言のオンパレードで夫を傷つけていたと思います。

 

夫と共に実家に帰ってきたものの、

わたしは怒りでいっぱいでした。

 

夫には実家に入って夜勤をしてもらい、

わたしは家の外に停めていた車の中で寝ようとしました。

やはり不眠で、街灯の明かりが眩しくてちゃんとは眠れませんでした。

 

これでわたしは退院後5日間まともに寝なかったことになります。

不眠もここまでいくと本当にヤバイです。

 

ついに発狂する

諦めて朝4時ぐらいに実家の中に入りました。

5日間ほぼ一睡も出来なかったわたしは、ついに発狂します。

 

ラルクのアルバムで、「QUADRINITY」という素晴らしい4枚組の

アルバムがあるのですが、その4枚すべてを大音量で順に流しながら、

絶叫しながら歌いました。

悲しみや怒りの感情を込めて、手拍子をしたりしながら。

ラルクファンでもドン引きするぐらいだと思います(笑)

 

ラルクの曲はダークな曲も多いので、

育児のダークサイドにあっさりと落ちた私にはぴったりでした。

曲順も、「あら、不眠症の人に合わせてくれたのかしら」

と思うほどしっくり来たり。

(多分ものすごい気のせいだと思うのですが。)

 

このときわたしは、自分に取りついた悪魔と戦っているような気分でした。

この気分を味わった人は、沢山の気分障害患者や精神疾患患者の中でも

そう多くはないと思います。

 

1枚1時間として、ざっと4時間は歌っていたでしょうか。

早朝に大爆音で音楽を流し、

大声で絶叫しながら歌を歌っていて、

よく近所の人に通報されなかったなと思います。

 

また、怒りをどうにか発散したくて、

ものに当たり散らしたかったのですが、

大きな音を立てて赤子を怯えさせてはいけないと思って

ティッシュや靴下を丸めて、力一杯壁に投げつけていました。

(皆さんも物に当たりたいときは、ティッシュおすすめですよ!

思いっきり投げつけるとふわっと優しく宙を舞って、

ふっと笑ってしまったりします笑)

クリネックス ティシュー 360枚(180組) 5箱

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ふすま一枚隔てた隣の部屋では、

ほっぺたを腫らした夫が新生児を抱いて怯えていました。

 

こうなる前に、皆さんは対策をしたり、

早く病院に行ったりしてくださいね。

地獄絵図とはまさにこの事です。

 

素晴らしいアルバムです↓

QUADRINITY ~MEMBER’S BEST SELECTIONS~

QUADRINITY ~MEMBER’S BEST SELECTIONS~

 

 

奇行にはしる

全曲歌い終わって部屋からでると、

私の夫と家族がコソコソと何やら相談していました。

家族が発狂したら、そりゃ慌てますよね(笑)

 

妻がこんな状態なのに、夫は仕事があるので

自宅に帰らなければいけません。

冷静に考えたら、ここは休みを取って実家にいるべきだったと思いますが、

夫も私のあまりの狂気にパニックになってしまったようで、

冷静な判断が出来ていませんでした。

 

わたしは、夫が帰るまでに色々な要求をしました。

チャイルドシートやベビー布団に埃がかかっているから

掃除しておいて、とか。

退院直後よりもさらに神経質になっていました。

 

実家の汚れてものが多い洗面台が許せなくなりました。

わたしは洗面台に置いていた家族の歯磨きコップや

ヘアケア製品など、すべてガシャガシャと床に置き、

スポンジを使ってゴシゴシと必死に掃除し始めました。

 

このままこの家にいたらわたしは心が休まらない、

もうこの家には居られない、

と思ったわたしは、夫が帰るときに

「車でラブホまで連れていけ」と要求しました。

 

友人と話していたときに、

あそこのラブホがリニューアルしてね、

という会話をしていたのを思い出したからです。

(どんな会話やねん笑)

リニューアルしたラブホなら、多少小綺麗で、

通常のホテルよりは安く、

一人心身を休められるだろうと考えたからです。

とにかく寝て、ご飯を食べなくては。

とりあえず休んだら、赤子を迎えに行けばいい、

と考えていました。

わたしは、最小限の荷物だけもって家を出ました。

 

夫はパニックになっていたので、

言われるがままに私をラブホまで連れていきました。

そのラブホから、夫が乗るバス乗り場まで結構離れていたのに、

車はそのままラブホに停めさせました。

 

夫は、親知らずを抜いたばかりの安静にしなければいけない身体で、

15分ほど走らなければなりませんでした。

 

夫が出発したあと、わたしは自分が持っていったのに、

夫が鍵を持ったまま行ってしまったのではないかとパニックになり

車の中から走る夫に電話をかけて、

「鍵鍵鍵鍵鍵いいいいいいい!!!!!!

鍵返せ!!!!!!!!!!!」

と絶叫しました。

 

当時ちょうど運転手に暴言をはいた女性議員がいましたよね。

あれよりもひどいトーンでです(笑)

あの人ももしかしたら、何か私と似たような病気だったのかな?

と思ったりもします。

 

この時の様子がよほど恐ろしかったようで、

夫は今でもこのことを思い出しては嫌な顔をします。

 

・・・とここまで書きましたが、

この辺の症状はうつの症状ではなく、

「躁」の症状ですね。

 

続きます。