まりもの産後うつ闘病記

双極性障害(躁うつ病)を持つママが産後再発→精神科入院→産後うつ状態のプロセスを経て寛解に至るまでを綴ったブログです。

産後うつ闘病記 精神科入院生活11 うつ病の若者の囁きと「変わったこと」 

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こんにちは。まりもです。

 

今日はもう金曜日!

一週間が早いです。

 

週末は子供を夫にお願いして、会社の同僚とお茶をする予定です。

家族でゆっくり過ごせるのも、楽しみだなー。

 

さて、今回の記事では入院中のエピソードについて

書きたいと思います。

 

自死に関する内容を含みますので、

苦手な方や、今日はちょっと元気がないなという方は

本記事は飛ばしていただいた方がよいかもしれません。

 

うつ病の若者の囁き

入院仲間の中でも、年が近い人たちとは沢山話をしました。

その中の一人が、産後うつ闘病記 精神科入院生活2 精神科閉鎖病棟の患者たち - 産後メンタルクライシスにも書いた、

うつ病患者の若者Bさん。

 

働きすぎてしまうCさんとわたしの3人で談話室で話を

していたとき、Bさんが何やら聞きたいことがある、と。

周りの様子をうかがいながら、彼は小さな声でこう言いました。

 

「もしもこの先何も良いことがなくて、

悪いことばかり起こるとしたら、あなたはどうしますか?」

 

わたしは、「あ、この人希死念慮あるな」とピンときました。

経験者ですからわかります。

 

今まで普通に話をしていたBさん。

おとなしい青年だなと思ってはいたけれど、

彼が抱えている闇は深いな、と気づきました。

 

働きすぎてしまうCさんは、うつ状態にはなったことが

ないためBさんの発言の意図がわからないようでした。

 

わたしは、言っても届かないかもなぁ・・・と思いながらも

 

「わたしもかつて2ヶ月間死のうとして、

色々な方法を検討したけれど、

その結果わかったことは、死ぬのはなかなか困難だということ。

今あなたに言えるのは、「やめておいた方がいい。きっと良いこともある」ということ。」

 

と言いました。

 

個人的な意見ですが、このような希死念慮がある患者には、

基本的にはどんな言葉も響かないと思っています。

脳の病気なので。

しかし、上記の言葉はそんなことはわかっている

わたしが伝えられる最大限の言葉でした。

 

Bさんは、「そうか・・・」という感じで、

あごに手を当てて、うーんという顔をしていました。

 

わたしも経験があるのですが、

Bさんはカーテンの隙間が気になる人でした。

重度うつ病あるあるだと思っているのですが、

みなさんはいかがですか?

 

「変わったこと」

外出や外泊から戻ると、入院仲間達は興味津々で

「どうだった!?」と聞いてきます。

その度に簡潔に外出や、外泊の報告をしていました。

 

外泊から戻ったある日、仲の良い入院患者Aさんに

気軽な気持ちで、

「なにか変わったことありました?」と聞きました。

 

Aさんは、「Bさんがシャンプー飲んで自殺しようとして、

胃洗浄して保護室に送られたよ!」と教えてくれました。

(シャンプーじゃなくて、液体洗剤だったかもしれない)

 

やっぱり届かなかった・・・

 

やめとけって言ったのに・・・

 

わたしは、大きなショックを受けました。

環境に慣れて楽しく過ごせるようになったとしても、

わたしがいるのはやはり精神科閉鎖病棟なのだと思い知らされた

ような気がしました。

 

「変わったこと」なんて、ろくなことないんだから、

聞くんじゃなかった・・・ 

入院生活の中で、もっとも嫌な思いでのひとつです。

 

Bさんの心を蝕んだものは、

一体なんだったのだろう・・・

 彼は今、どうしているのかなぁ。

 

 

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