家族が双極性障害になったら気を付けたい20のこと
こんにちは。まりもです。
今日から三連休ですね。
我が家はクリスマスプレゼントの調達に
おもちゃ屋さんに駆け込む予定です。
子供がまだ1歳なので、目の前でサンタさん業務しても大丈夫かな、と思って(笑)
混んでるかなぁ・・・
さて、今日はもしも家族が双極性障害になったら気を付けたい20のことをご紹介したいと思います。
この病気は患者本人はもちろん大変ですが、
家族も大変な思いをすることが多い病気です。
しかし、家族のサポートが治療のために大変重要になりますので、
気を落とさず、途方にくれず、温かい目で患者と向き合っていただけると大変有り難いです。
体調が回復して元のご家族の姿に戻れば、
家族の皆さんに感謝する日がきっとやって来ます。
では早速。
便宜上病気になったご家族のことを、
ここでは「患者」と呼びますね。
躁or鬱問わず全般的に言えること
- 狼狽えず、悠然と構える
- 脳の病気であり、根性や気の持ちようでどうにかなる病気ではないと理解する
- タイミングを見計らって一刻も早く病院を受診させる
- 正しく服薬しているか、目を光らせる
- 規則正しく睡眠をとれているか、目を光らせる
- アロマ・ヒーリングミュージック・ハーブティーなど心を落ち着けるものをさりげなく生活に取り入れる
- 長期戦になることを覚悟する
躁状態のとき
- どんなことを言われても感情的になって言い返さない
- どんなことを言われても傷つかない
- 患者を恐れない
- 現金・クレジットカード・通帳などお金の管理に目を光らせる
- 相手のテンションに合わせず、やや低めのテンションかつゆっくりめのスピードで落ち着いて接する
- なるべく患者を一人にしない
- 患者が突拍子もないアイディアを話始めても、頭ごなしに否定せず、「へぇ」「そう」と肯定も否定もしない相づちでかわす
- 入院させることを躊躇しない
鬱状態のとき
- 自殺の心配がないか注意深く見守る
- 自殺願望がありそうな場合は、なるべく一人の時間を作らせないようにする
- 家中の薬剤・紐類・刃物の管理に注意する
- 無理矢理外に連れ出そうとしない
- 無理に励まさず、普段通り接する
では、一つずつ解説していきますね。
躁or鬱問わず全般的に言えること
狼狽えず、悠然と構える
患者本人は体調の変化に狼狽え戸惑っているものです。
家族にもそんな様子が見られると余計に動揺してしまいます。
「よくあること」「たまたまうちも出くわしただけ」と
どっしりと構えて、笑顔で普段通り接してあげてください。
患者本人はもちろんのこと、家族の皆さんにとっても
修行の時間の始まりです。
一日も早く修行が終わりますようお祈りしています。
脳の病気であり、根性や気の持ちようでどうにかなる病気ではないと理解する
「気合いが足りないせいだ」「気の持ちようが悪いからだ」などと患者を責めたり否定したりしないでください。何も解決しないどころか、回復を遅らせるだけです。
タイミングを見計らって一刻も早く病院を受診させる
鬱状態のときは患者本人も体調が悪いことを認識しやすいので病院に連れていきやすいですが、躁状態は本人に自覚がないので病院連れていくことが大変難しいです。「眠れないのは心配だ」とか「今のままでは体が壊れてしまう」とあくまで心配しているという姿勢を全面に説得してみてください。
正しく服薬しているか、目を光らせる
薬を飲んでいるふりをして、実は飲んでいないことがあるので注意してください。患者はインターネットで得た「薬漬けにされるのではないか」などの誤った情報や副作用などの情報に怯えていることがあります。「薬漬けになどされない」「医者は副作用のデメリットと得られるメリットを考慮してメリットの方が大きいと判断したから処方している。大丈夫だ。」と力強く言い切ってあげてください。
規則正しく睡眠をとれているか、目を光らせる
早寝早起きのリズムをつけるようサポートしてあげてください。
夜更かしは厳禁です。また、寝付きを悪くする夜中のスマホ・テレビも控えさせたいところです。
アロマ・ヒーリングミュージック・ハーブティーなど心を落ち着けるものをさりげなく生活に取り入れる
方法はなんでも良いので患者の心を鎮め、落ち着けることを心がけてあげてください。このような分かりやすいアイテムが、実は結構効き目があったりします。
長期戦になることを覚悟する
一度なってしまったものは仕方がないと腹をくくった方がいいです。双極性障害は完全には治らず薬でコントロールしながら一生付き合っていく病気とも言われています。治療は数年単位と覚悟し、焦らず急がずのんびり患者に付き合ってあげてください。
躁状態のとき
もっとも慎重な対応が必要なときです。対応を誤ると、ご自身の身に危害が及びかねません。
どんなことを言われても感情的になって言い返さない
躁状態には、怒りのエネルギーが、通常では考えられないぐらい大きくなることがあります。患者が躁状態のときは、絶対に感情的になって患者を責めたり、怒ったり、泣いたり、言い返したりしてはいけません。下手すると、刺されますよ。激昂した患者にどんな罵詈雑言を浴びせられたとしても、「うん」「そうか」「ごめんね」と優しく・短く・穏やかに・ゆっくり接してあげてください。途中で逃げ出したくなる気持ちはわかりますが、攻撃が言葉だけの場合は我慢して最後まで聞いてあげて欲しいです。言いたいことを最後まで言えなかったことに、更なるフラストレーションが溜まるからです。暴力を伴う場合は、ご自身の安全を優先してください。
どんなことを言われても傷つかない
患者がそんなひどいことを言うのは、「病気のせい」です。例えそれが普段から思っている本音だったとしても、言わないのが普段の状態なのだとしたら、表に出してしまっている状態は異常な状態です。どんなことを言われても、正面から受け止めて傷つかないでください。
患者を恐れない
罵詈雑言を浴びせられたり、暴力を振るわれたら傷つくし、怖い気持ちになるのは当然だと思います。しかし、それを患者が気づくように表に出さないであげてほしいと思います。その態度がより一層患者をイラつかせ、症状を悪化させてしまいます。
現金・クレジットカード・通帳などお金の管理に目を光らせる
前回の記事
双極性障害発症まで6 鬱状態から回復し、躁転 会社を退職し転職するまで - 産後メンタルクライシス
で書いたように、躁状態になると患者はお金の管理が出来ず浪費に走ることがあります。患者の財産を守るために、患者がお金を使おうとしているときには注意深く見守ってあげてください。気づかれないようにそっと預かることが出来れば良いのですがなかなか難しいです。
相手のテンションに合わせず、やや低めのテンションかつゆっくりめのスピードで落ち着いて接する
患者のテンションに合わせて、早口でテンション高く接してしまうと、テンションのインフレが起こり躁状態が悪化しかねません。患者が躁状態だなと感じたら、意識して少し低めのテンションで、ゆっくり接すると良いです。
なるべく患者を一人にしない
一人にするとトラブルに巻き込まれかねません。なるべく目の届くところで注意深く見守るのが良いです。
患者が突拍子もないアイディアを話始めても、頭ごなしに否定せず、「へぇ」「そう」と肯定も否定もしない相づちでかわす
そのままです。
入院させることを躊躇しない
躁状態がひどいときは、医者に入院をすすめられることがあるかもしれません。その場合、患者を入院させることを躊躇わなくて良いです。大小様々なトラブルから、患者を守ることが出来る非常に効果的な手段です。今大事なのは世間体ではありません。
鬱状態のとき
双極性障害は、躁状態から鬱状態になったときに自殺リスクが高まります。躁のときの後悔の念にかられるからです。絶対に自殺をさせないよう目を光らせてください。
自殺の心配がないか注意深く見守る
上記の通りです。家族に正直に申告しない可能性が高いので、希死念慮の有無を確かめるのは難しいのですが、「死にたいとか思ったりする?」とさらっと聞いてみると案外答えてくれるかもしれません。
その場合、絶対に患者を責めたり怒ったり、ショックを受けて泣いたりしないでください。あくまで冷静に「そっか」と受け止めて。
自殺願望がありそうな場合は、なるべく一人にする時間を作らせないようにする
患者の「ちょっと散歩にいってくる」「ちょっとドライブに行ってくる」も要注意ワードです。
家中の薬剤・紐類・刃物の管理に注意する
薬剤は錠剤の薬をはじめ、洗剤や消毒液なども含みます。
紐類はロープやベルト、刃物は包丁・カッター・ハサミ・カミソリ等々。
無理矢理外に連れ出そうとしない
閉じ籠ってばかりの患者が心配になるとは思いますが、個人的には無理に外に連れ出すことは大した効果がないと思っています。
無理に励まさず、普段通り接する
病気だと意識させないぐらい、普段通り接してあげるのが一番いいと思います。
ご家族の一日も早い回復をお祈りしています。
これらの本は、読みやすく、分かりやすいのでおすすめです。
家族の対応についても触れられています。
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