まりもの産後うつ闘病記

双極性障害(躁うつ病)を持つママが産後再発→精神科入院→産後うつ状態のプロセスを経て寛解に至るまでを綴ったブログです。

産後うつ闘病記 精神科入院生活最終章 精神科に1ヶ月入院してかかった費用と完ミの決意

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こんにちは。まりもです。

 

なんだか寒波が来ているようで、寒いですねー!

私が住んでいる地域は、普段暖かいのですが、

さすがに寒いです。ブルブル。

 

1ヶ月の精神科入院でかかった費用

高額療養費制度を使った上で、

1ヶ月の入院でかかった費用は約15万円でした。

 

高額療養費制度とは、「公的医療保険における制度のひとつで、

医療機関や薬局で支払った医療費の自己負担額が、

一月で一定額を越えた場合に、

その越えた金額が支給される制度」です。

 

要は、「あなたの医療費、沢山かかったとしても

毎月一定額までしか払わなくて良いですよ~」

というなんとも有り難い制度です。

今までこんな制度があるなんて知らなかったです。

 

後から払い戻しをしてもらうことも出来るのですが、

わたしは高額を立て替えるのが嫌だったので、

退院日までに大急ぎで限度額認定証を発行してもらいました。

 

この「限度額認定証」を提示すれば、

月毎の上限額を越える分を窓口で支払う必要はなくなります。

 

この「限度額認定証」は加入の健康保険組合に発行してもらいます。

わたしは会社員なので、会社の人事を通じて健康保険組合

発行してもらわなければなりません。

 

しかし、入院している上に、

病気のせいで手続きや事務処理が出来なくなっていたので、

夫に代行してもらいました。

 

最初は夫との連絡も許可されていなかったので、

手続きは、私→PSW→夫→私の会社の人事→健康保険組合

という感じですね。

 

更に、加入している健康保険から、

数万円の払い戻しもありました。

そんな制度があることも知らなかったので驚きました。

 

また、幸運なことに保険が下りたので、

実は私の入院は結果的に金銭面だけで見ると

「プラス」になりました。

ラッキーと思うことにしよう・・・

 

しかし、保険の請求をするまでには紆余曲折ありました。

次回以降の記事で機会があれば詳しく書きたいと思います。

 

皆さんも、もし医療保険に入っていない場合、

寛解して通院しなくて済むようになって数年たったら

(告知義務期間を過ぎたら)、

医療保険に加入されることをおすすめします。

 

精神科での入院生活は長期になりがちなので、

費用面が心配ですよね。

 

私もこんなに長期間入院なんてしたことなかったので、

いくらぐらいになるのかドキドキして

何度かPSWさんに今いくらぐらい?

と確認して教えてもらっていました。

PSWさんはそんなことも教えてくれるのか、

ありがたいなと感じたことを記憶しています。

(病院によるかも知れません)

 

完ミの決意

退院日、看護師長さんが挨拶に来てくれました。

服薬しているにも関わらず、

まだ母乳に未練があった私は、

「退院後、やはり母乳をやってはいけないでしょうか」

と看護師長さんに聞きました。

 

すると、看護師長さんはきっぱりと

「まりもさん、ここは割りきりましょう。

薬の成分が赤ちゃんに行ってしまったら、

元も子もないでしょう」と言いました。

 

確かにそうだな、と思ったので

完ミ(完全ミルク育児の意味)で子供を育てることにしました。

 

わたしは出産前に散々「母乳の呪い」にかからないように

注意して予習していたのに、この有り様です。

 

多少本能的な母性が手伝ったかもしれませんが、

母親をこの「母乳の呪い」にかける現代日本

育児の風潮は、 警鐘を鳴らすレベルだと思います。

 

当時の私と、今母乳と服薬の狭間で迷っている

ママ達に告げます。

 

「服薬>>>>>>>>>>>母乳」です。

 

ミルクを飲ませても子供は絶対に死なないどころか、

すくすく健康に育ちます。

 

しかし、ママの精神状態が悪いと、

その子は最悪の場合母親に殺されるか、

母親のいない子になります。

 

どちらが良いのかは、冷静に考えると明白なはずです。

 

早く母乳をあげないといけない呪縛から

逃れてください。 

 

看護師長さんは、

「私も子供が3人いるの。

看護師だから子供の発達って

大体わかっているつもりだったけれど、

それでも色々悩んで体調を崩したこともあるのよ。

あなたもこれから無理をせず頑張ってね。」

と励ましてくれました。

 

看護師長さんは立派な方でした。

出産したクリニックの看護師長さんも、

立派な方だったな。

お二人とも、さすが看護師長になるだけあるな、

という感じでした。

 

退院

この病棟では、基本的にみんなひっそり

退院して行きました。

理由はわかりません。

 

私もそれに倣って、おおっぴらに挨拶はせず、

ひっそり退院しようと思っていたけれど、

退院仲間達の方から「退院するんだって?」

と声をかけてきてくれました。

 

退院する日、一番仲が良かったAさんが、

手紙をくれました。

「あなたと出会えて良かったと思っている」

と書いてくれたのが、本当に嬉しかったです。

 

二度とここには帰ってきたくないし、

精神科に入院したのはもしかしたら私の人生の中で

汚点かもしれない。

 

それでも、今までに見たことのない世界を見ることが出来て、

出会うことのない人たちに出会うことが出来ました。

 

1ヶ月も生活を共にした人たち。

2度と同じ場所で再会しないことを願うけれど、

でも別れは少し寂しいような気も。

 

この精神科入院生活を振り返っている間、

みんなの顔が頭に浮かびました。

 

今まで何度も書いたけれど、

ただ一つ願うことは、

彼等彼女等が笑顔で生きていること。

 

 

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