まりもの産後うつ闘病記

双極性障害(躁うつ病)を持つママが産後再発→精神科入院→産後うつ状態のプロセスを経て寛解に至るまでを綴ったブログです。

産後うつ闘病記 精神科入院生活4 精神科閉鎖病棟の1日のスケジュール・過ごし方

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こんにちは。まりもです。

 

今日から子供は今年初めての保育園に行きました。

久しぶりなので泣くかな、と思いましたが、

全然平気でいつも通りでした。

良かった良かった♪

 

さて、今回は精神科閉鎖病棟の1日のスケジュール・

過ごし方について書きたいと思います。

あくまで私が入院した病院のケースであり、

病院によって異なります。

 

1日のスケジュール

忘れてしまった部分もあるけれど、

大体こんな感じだったと思います。

 

6:30 起床

7:00 朝食

8:30 検温

8:45 ラジオ体操

10:00 水分補給

12:00 昼食

14:00 レクリエーション

15:00 おやつ、水分補給

19:00 夕食

21:00 就寝、消灯

 

まるで小学生か、老人のような生活。

規則正しいスケジュール。

 

空き時間はベッドで横になったり、

暇を持て余して塗り絵をしたり、

漫画やスポーツ新聞を読んだり、

入院仲間とオセロやトランプ、

パズルや将棋をしたりしました。

 

・・・こう書いてみると楽しそうですよね(笑)

ここが温泉旅館や南国リゾートなら良いのですが、

あいにく精神科閉鎖病棟ですので・・・

 

そして、運動のために病棟内の廊下を沢山歩きました。

外に出られず行動範囲が限られるので、

体が鈍るんですよね。

私も立派な「廊下を徘徊する人」になりました。

以前ブログ

精神科入院生活初日 廊下を徘徊する人々と精神科閉鎖病棟のルール - 産後メンタルクライシス

に書いた彼・彼女は廊下を徘徊していたのではなく、

運動のために廊下を歩いていたのです。

怖がってごめんなさい(笑)

私も「あの女の人なんかにやにやしながら腕振って歩いてる・・・

怖い・・・」と新入りに恐怖を感じさせたかもしれません(笑)

 

暇で暇で暇で暇で・・・

本当に次のスケジュールまでが長くて長くて仕方がなかったです。

 

ずーっと本でも読んでいればいいじゃないかと思うかも知れませんが、

精神症状が悪い人って本が読めなくなるんですよ。

文字が頭に入ってこないと言いますか。

新聞やスポーツ新聞をめくる気になったのは、

入院後しばらく経ってからで、最初は見出しだけでした。

 

また、私の場合、目がかすんで文字がぼやけて読めませんでした。

最初は、看護師さんに「産後は目が悪くなるからそのせい」と

言われてそうなのかなと思っていたのですが、

後にこれは薬の副作用であったと判明します。

 

スマホがあれば、いくらでも時間が潰せたかもしれませんが、

私の場合最初の2週間ぐらいはスマホも没収されていました。

症状によって、スマホは許可が出ている人と出ていない人がいました。

 

夜は定期的に看護師さんが見回りに来ます。

きちんと眠っているかを確認しに来るのです。

これが結構プレッシャーでした。

 

寝たふりをしていても、さすがプロ、

すぐにバレました。

 

レクリエーション

週に2回だったか、前回のブログ

精神科入院生活3 精神科閉鎖病棟で働く人々 - 産後メンタルクライシス

に書いた

レクリエーションがありました。

私たちは「レク」と呼んでいました。

 

指先を使うことを重視したような作業が多かったです。

やはり、指先を使うことが脳の疾患には良いのでしょうか。

 

はさみやカッターなどの刃物は使えませんでした。

どうしても使う場合は、作業療法士さんが行い、

患者達は触らせてもらえませんでした。

 

私はものすごい面倒くさがり屋で、

なにかものを作るなどの作業は面倒くさくて嫌いなのですが、

入院中はあまりに暇なので積極的に参加していました。

 

一つずつ内容を詳しく書いてみようと思います。

 

習字

習字が出来ることは嬉しかったです。

大人になってから、習字なんてする機会がなかったので。

 

初日に私が見つめていた壁に張ってある習字は、

このレクの作品でした。

 

あの達筆な習字を書いたのは、中年の女性。

何の病気で入院しているのかはわからなかったけれど、

精神疾患と身体疾患の両方があるのでこの病院に入院している、

と言っていました。

物静かで穏やかな人でしたが、なかなか退院許可が降りず

長期入院しているようで大部屋に「住んで」いました。

この女性は、習字だけでなくあらゆるレクで才能を発揮し、

私は彼女を「先生」と呼んでいました。

 

染め物(ハンカチ作り)

染め粉を使って、白いハンカチを輪ゴムで縛って染める

ハンカチ作りをしました。

輪ゴムで縛ったところが模様になります。

 

外に干して乾かさなければいけないので、

晴れた日でないと出来ませんでした。

染め粉の臭いがなかなかきつかったです。

 

塗り絵

入院中はよく塗り絵をしました。

 

レク以外の時間も、よくナースステーションで

保管している塗り絵をしました。

色鉛筆は母親に差し入れてもらいました。

精神症状が重いと、子供がするような簡単なものしか

出来ませんでした。

うさぎとか、サンタクロースとか。

複雑なものは、色を考えないといけないので

疲れるんですよね。

出産してまさか自分が精神科の閉鎖病棟

うさぎの塗り絵をすることになるとは思いませんでした(笑)

今では笑えますが、当時は情けない思いをしたものです。 

 

レクで行ったのは花の塗り絵など、

もう少し大人向けのものでした。

何で色を塗ったかは忘れてしまいました。

普通の色鉛筆ではなかったような・・・

 

コースター作り

子供の頃、プラスチックのビーズを型に並べて、

アイロンで加熱をして遊びませんでしたか?

 

こういうのです↓

パーラービーズ 筒入り 11000P

パーラービーズ 筒入り 11000P

 
パーラービーズ 透明プレートS 22651

パーラービーズ 透明プレートS 22651

 
パーラービーズ はじめちゃおセット

パーラービーズ はじめちゃおセット

 

 

パーラービーズって言うんですね。

よくこのビーズでコースター作りをしました。

 

ピンセットのようなものを使うとやり易いのですが、

指先を使うことを目的としているので

なるべく手を使うように言われました。

 

私はセンスがないので、たいした作品は出来ませんでしたが、

前述した「先生」なんかはそれはそれは美しい作品を

作っていました。

 

ビーズを型に並べると、作業療法士さんが

アイロンで加熱してくれました。

 

このコースターを、わたしはいつもプラスチックの

コップに敷いていました。

 

マーブル葉書作り

どのように作ったか忘れてしまったのですが、

色のついた液をいくつか選んで、

軽く混ぜて、その上に葉書をのせて

そっと拾い上げると葉書にマーブル模様が出来ている、

というようなものも作りました。

この葉書で、敬老の日に祖父母宛に手紙を出しました。

今思えば精神科に入院している孫からこんなものを受け取って、

祖父母達はどんな気持ちだったのだろう。

やめておけば良かったな(笑)

 

カレンダー作り

毎月のカレンダーもみんなで製作し、壁に張っていました。

カレンダーのイラストデザインは「先生」が書きます。

とっても上手なんですよね。

クレヨンしんちゃんなどのキャラクターのイラストでした。

 

そのデザインを色付けしていくのですが、

色のついた薄い紙を丸めて、その丸で色付けしていきます。

1時間ぐらい黙々と紙を丸めるんですよ。

この作業は頻繁に行うので、わたしは嫌いでした(笑)

手の水分も持っていかれるし。

 

カラオケ

作業療法士さんがお休みだったとき、

カラオケの機械をテレビに繋いで

カラオケをすることもありました。

わたしはカラオケが好きなので、歌ってみました(笑)

みんなが知っていて、心休まる歌がいいかなと思い

選んだのは一青窈さんの「ハナミズキ」だったと思います。

  

以前ブログに書いた、「すぐキレる老人」も

カラオケが好きで、よく歌を歌っていました。

 

そこが精神科閉鎖病棟でなければ

もっとノリノリで何曲も歌うのですが、

さすがにこの環境ではな・・・と思ってその気には

なれませんでした(笑)

 

 

上記のレクが定期的に回ってきました。

単調な生活の中で、レクリエーションは

貴重な楽しみのひとつでした。

 

作業療法士さんは、「予算がない」とよくぼやいていました。

予算があればもっと色々なレクが出来るのに、と。

全国の病院の皆さん、どうか作業療法

十分な予算を取ってください。

お願いします。

 

しかし、レクがあるだけまだましで、

レクがない病院もあるらしいです・・・

それはキツすぎる・・・

 

入院生活後半は、持て余した時間が辛くて辛くて、

一刻も早く退院したかったです。

 

病棟内のエンターテイメントをもっと充実させた方が

よいと感じました。

精神科は入院期間が比較的長いし、

患者に余計なことを考えさせる時間を与えない方が

よいし、

病院が暇だから早く退院したいと

思わせるべきではないと思います。

 

病院を経営する側は、コストを考えるでしょうから、

例えば音楽を演奏してくれる人をボランティアで

雇ってはいかがでしょうか。

 

きっとそういう動きもあるだろうけれど、

業界内であまり重視されていないのではないかもしれません。

 

患者としては、より良い入院生活のために、

より良い治療のためにとても大事だと声を大にして言いたいです。

場合によっては、患者に入院費用を上乗せさせても

よいと思います。

 

それでも私たちは、閉鎖とはいえ病棟内を自由に

歩くことが出来たけれど、

大ケガをしたり大きな手術をしたりして

動けない人たちはさぞ苦痛だろうと感じました。

切迫で入院中の妊婦さんもそうですね。

 

この経験から、そのような人たちにも想いを馳せることが

出来るようになりました。

 

 

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